『딴따라』
(邦題:タンタラ~キミを感じてる/英題:Entertainer)
あらすじ
崖っぷち芸能事務所社長とワケありバンドメンバーのサクセスストーリー。
感想
このドラマなんとなく「美男ですね」(2009)に雰囲気似てるな~と思って調べたら、やっぱり監督が一緒でした。
「美男ですね」では、CNBLUEのボーカル・ヨンファが出演、「タンタラ」ではCNBLUEのドラム・ミニョクがボーカル役で出演、CNBLUEも美男ですねも好きだった自分としてはちょっと嬉しくなりました。
当時一世を風靡した「외톨이야 (ウェトリヤ)」今聞いてもいい曲です。
冒頭、シン・ソクホは業界人独特のゲスさをもつ、自分が良ければそれでいいみたいな人間。社会的にも倫理的にもやばい事件も起こしてしまう・・・
主人公がこんな悪い人間で面白く観れる?!と心配だったんですが、
中盤以降はタンタラバンドのワケありメンバーの問題を解決して成功していくうちに、シン・ソクホ自身も代表としての責任感が芽生え、人としても成長したのでよかった。
シン・ソクホはタンタラ・バンドの事務所社長でもあり、みんなの頼れるヒョン(兄貴)でもある。
個人的な話をする時には、一人呼び出してメンバーと一対一で話すシーンが好きでした。
チソンさん、背はあまり高くないですが、研究されているのか立ち振る舞いや身振りがきれいで、独特の存在感をもつ方だと思います。
今回の役柄も素敵でしたし、やはりキャストの中で一人だけオーラが際立ってました。
タンタラバンドのメンバーも、今時こんな子たちいないでしょってくらいみんな純粋なんですよ。お互いの実力を認めていて、褒め合う姿がかわいくてかわいくて・・・( ^)o(^ )勝手にみんなのオンマの気持ちw
シン・ソクホ代表と出会って、バンドメンバーと関わることでどんどん表情が明るくなっていく様子も印象的でした。
ところで、タイトルの「タンタラ」が聞きなれないワードですが、「芸能人」の軽蔑した呼称らしいです。今はあまり使われていないらしいですが、なんとなくチンピラと語呂が似てます。(多分関係ない)
最近は特に芸能人は人気で憧れの職業で、とりわけ韓国ではアイドル文化が世界的に有名なレベルになっていますが、劇中ではそういう表層下に埋まっている隠蔽された過去が、タンタラバンドのデビューや成功を阻む原因になっています。
しかもその過去というのが、ひとの生死や犯罪が関係していて、まあまあ結構重い。
実際リアルで同じことが起きたら、結構叩かれてバンドが活動休止や解散するレベルの問題だと思うんですけど、事の大きさの割には案外簡単に(?)解決しているに見えましたwタンタラの中の世界は優しかったようですw
あと悪役として、シン・ソクホが勤めていた芸能事務所(K-TOP)の社長らが出てくるんですけど、敵対する悪役にはしてはちょっと物足りない^^;
ストーリーはサクサク進んでいくので途中でダレることはなかったんですが、劇中に出てくる問題の重さと取り上げ方の比重のバランスが個人的には気になりました。
一つのドラマエンターテインメントとして観ると、ハートフルなサクセスストーリーで面白かったですよ。
概要
放送局:SBS
韓国放送期間:2016/4/20~2016/6/16(全18話)
監督/演出:ホン・ソンチャン(『美男ですね』)
原作/脚本:ユ・ヨンア(『82年生まれ、キム・ジヨン』『ボーイフレンド』)
キャスト
●シン・ソクホ
/ チソン(『秘密』『知ってるワイフ』)
●チョン・グリン
/イ・ ヘリ(『応答せよ1988』『Two cops』)ガールズグループGirl's Dayメンバー
●チョ・ハヌル
/カン・ミニョク(『病院船』『オレのこと好きでしょ』)CNBLUEメンバー
●ヨ・ミンジュ
/チェ・ジョンアン(『ヨンパリ』『リーガルハイ』『総理と私』)